2017年04月04日 | 建設物語
物語15『2017年4月4日』~飛鳥時代を伝える棟飾り『鴟尾』作業風景編~
◇道後温泉別館 飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)の屋根にのる「鴟尾(しび)」の「帯」「数珠」「唐草模様」の装飾作業の紹介です!
まずは「帯」。均等にカットされたライン状の粘土を、枠に沿って付けていきます。
かきやぶりをした粘土に水に溶いた粘土を塗り、空気が入らないようにしっかりと付けます。曲線の部分が一番難しいんです。
次は「数珠」を付けていきます。
均等に付けるために、まずは印を付け一つずつ付けていきます。丁寧な作業が美しい仕上がりにとても重要なんですね。
さらに「唐草模様」。まずは型取りをして1日乾燥させてから取り付けるそうです。
こちらもゆっくり丁寧に、綺麗な模様に抜けました。全部で9つ必要だそうです。
製作者の菊地晴香さんは、「鴟尾を造るのは初めてですが、後世に残る作品を、責任を持って造っていきたい。」と話していました。素晴らしい作品が出来上がるのが、今からとても楽しみですね!
◇菊間瓦を使った装飾品は、露天風呂の行燈の製作も予定しています。
これからも、道後温泉別館 飛鳥乃湯泉の内装展示品の制作状況を随時発信していきます。