歴史をつなぐ
未来へのこす
~重要文化財 道後温泉本館
保存修理工事~

  • 明治27年(1894)の改築以降、大正、昭和、平成、そして、令和、時代とともに輝き続ける道後温泉本館。
    その保存修理工事の記録がご覧いただけます。
  • 営業しながらの重要文化財の公衆浴場の保存修理工事は、日本初の取組です。

本館営業状況

    道後温泉本館は、
    神の湯で営業しています。
    (北側入口に玄関が変更)

道後温泉本館
保存修理工事の意義

道後温泉本館

文化財的価値を保持し、次代へ受けつぐ

道後温泉本館は、明治27年(1894)に神の湯本館棟が竣工して、125年を超える長い年月の間に、その時代時代の技法を取り入れ、移築や増改築を繰り返し、主に4つの建物が組み合わさった非常に複雑な形態をした建築物です。それぞれの時代の社会的な要求や道後温泉の発展に対応し、道後温泉のシンボルとして存在しています。
また、道後温泉本館は、平成6年(1994)に日本で初めて重要文化財に指定された公衆浴場で、その歴史的、文化財的価値を次代に受け継ぎ、維持保存していくために、今回の保存修理工事が必要です。

神の湯本館棟
神の湯本館棟
明治27年(1894)竣工。さんがわら及び銅板葺の木造3階建で、1階に浴場、2階・3階を休憩室とし、いりづくりの大屋根の上に塔屋を設けています。
(※1階で入浴できます)
又神殿・霊の湯棟
ゆうしん殿でんたま
明治32年(1899)竣工。日本唯一の皇室専用浴室のある又新殿・霊の湯棟は、銅板葺及び檜皮ひわだぶきの木造3階建で、正面(東面)になりもんがあります。
南棟
南棟
大正13年(1924)竣工。ようじょうとして建築され、神の湯本館と同じく、さんがわら及び銅板葺。1階の浴室は、修理前、神の湯女子として使用していました。
玄関棟
玄関棟
大正13年(1924)竣工。神の湯本館と南棟を合わせて、建物全体を整えるために移築されたと伝えられています。また、「道後温泉」と書かれた看板は昭和25年から飾られ、現在は2代目です。

保存修理レポート

2020年05月 保存修理レポート

保存修理レポート59 南棟屋根の「桟木」設置

瓦を取り付けるための桟木を設置している状況です。修理前の屋根の桟木には国産のツガが使用されていたことから、保存修理工事でも同様に国産のツガを使用しています。国産のツガは近年ではあまり生産されていない貴重な材料であり、瓦で…

2020年05月 保存修理レポート

保存修理レポート58 「構造補強」

今回の保存修理工事の目的の1つに「地震への備え」があります。 壁を解体して、下地の位置(外観からは見えない部分)に構造用合板を取り付ける耐震壁や、柱と梁をより強固につなぐために、金物を取り付け、補強をしています。 構造補…

道後温泉本館の
保存修理工事の現場から
~人がつなぐ道後温泉本館~

2020年03月 人がつなぐ道後温泉本館

松山市 産業経済部 道後温泉事務所 副主幹
建築設備士 岡平都茂さんに聞きました!

道後温泉本館といえば、増築や改修を繰り返してきた、わが国を代表する温泉建物に興味を惹かれる方が多いかと思います。一方、道後温泉の命ともいえる源泉や温泉の供給方法、排水について考える人は少ないと思います。 道後温泉の源泉は…

2019年06月 人がつなぐ道後温泉本館

工事監理者 公益財団法人 文化財建造物保存技術協会 梅津秀基さんに聞きました!

今回は、工事監理者の梅津秀基さんに保存修理工事のポイントをお聞きしました! Q.本館保存修理工事のポイントは? A.道後温泉本館は温泉施設のため、湿気により木造部分の傷みが避けられません。また、設備などは定期的に更新して…

保存修理工事の情報発信

[2]情報発信映像

Vol.1(2019年8月)

Vol.2(2020年3月)

外湯紹介

道後温泉本館 6:00~開館

道後温泉別館 飛鳥乃湯泉 6:00~開館

道後温泉 椿の湯 6:30〜開館