人がつなぐ道後温泉本館

2019年06月 | 人がつなぐ道後温泉本館

工事監理者 公益財団法人 文化財建造物保存技術協会 梅津秀基さんに聞きました!

今回は、工事監理者の梅津秀基さんに保存修理工事のポイントをお聞きしました!

Q.本館保存修理工事のポイントは?

A.道後温泉本館は温泉施設のため、湿気により木造部分の傷みが避けられません。また、設備などは定期的に更新していく必要があります。ただし、建物は重要文化財に指定されていますので、安易に古いものを撤去し新しいものに取り替えてしまうと、文化財としての価値が損なわれかねません。
今回の保存修理工事では“いかに古いものを残しながら直していくのか”が重要で、貴重な建築当時の部材を残していけるよう取り組んでいます。

Q.本館保存修理工事期間中の魅力は?

A.本館保存修理1期工事中は、工事エリアと営業エリアを分けていますので、営業エリアの「神の湯」で温泉を楽しんでいただけます。これまでの「神の湯」には男湯が2つ(東・西浴室)ありましたが、今回の工事から男湯の1つを女湯とし営業しています。そのため、1期工事期間中は、女性の方はこれまで入ることができなかった旧男湯を楽しんでいただけます。