建設物語

2017年07月14日 | 建設物語

建設物語31『2017年7月14日』〜白鷺設置〜

皆さんは、道後温泉の白鷺伝説を聞いたことはありますか?
その昔、足に傷を負った一羽の白鷺が岩の間から湧き出ている温泉を見つけ、傷を癒したことから、道後温泉は発見されたと言われています。この伝説から、白鷺は道後温泉のシンボルとなりました。今回は、道後温泉別館 飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)の屋根に、その白鷺が設置されるという現場に立ち会ってきました。

高さ1.2m 羽を広げた横の長さが1.8m 重さ40㎏ 完成したばかりの白鷺が到着!
がっしりとした力強い足の爪、弧を描いた綺麗な白い翼、今にも風をつかんで飛び立ちそうな姿に、道行く人も「いよいよ白鷺がのるんだねぇ」とその瞬間を見ようと足を止めて見守っていました。

梅雨ということもあり、天候が心配されていましたが、白鷺を吊り上げ始めると、朝までの天気が嘘のように雲の間から光が差し、涼しい風が吹き始めました。
白鷺を傷つけないようにゆっくりゆっくりと引き上げていきます。
梅雨時期の空へまるで舞い上がったかのように、飛鳥乃湯泉の塔屋へ降り立った白鷺は、とても美しく凛々しく見えました。

聞くところによると、飛鳥乃湯泉の白鷺は「雄」で、道後温泉本館の白鷺は「雌」だとか!!
思わず道後温泉本館に向かいました。
「道後の街は、あなたの場所からどう見えますか?」カメラのファインダー越しに、古くから親しまれてきた彼女へ声をかけパシャリと一枚。二羽が向かい合うように設置されるお話も検討されているとか、道後にまた一つ素敵な伝説が生まれた瞬間でした。