2017年06月21日 | 建設物語
建設物語27『2017年 6月20日』~建設現場実況放送 第7弾 鴟尾(しび)設置編~
道後温泉別館 飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)の現在の建設状況です。
屋根の上に「鴟尾(しび)」が設置される歴史的瞬間に立ち会ってきました!!
以前、鴟尾の制作現場、今治市にある「菊銀製瓦」さんへ取材に伺った時には「高さ約92.5cm・重さ約120kg
だった鴟尾は、乾燥し焼き上げられ「高さ約86cm・幅約77cm・重さ約80kg
になっていました。色もいぶし銀の瓦色から、金色に!!
制作された「鬼師」の菊地晴香さんに伺うと「金を焼き付ける」というのは、金の入った液(一見、醤油のような液体)を塗って焼くと金色が出てくるのだそうです。
今年1月から制作を始められ、私たちが取材に伺った際に「後世に残る作品を、責任を持って造っていきたい。」と話されていた菊地さん。
完成をむかえその表情は、とても感慨深い様子でした。
鴟尾にかけられていたシートが外され、大きなクレーンで慎重に吊り上げながら、ゆっくりゆっくりと金色に輝く鴟尾が青い空を昇って行き屋根の上に設置されると、一緒に見ていた地元の方たちからも「わぁ~付いたねぇ」と声が上がりました。
「鴟尾」は、魚が水面から飛び上がり尾を水面上に出した姿を具象化したもので、屋根の一番上が水面を意味し、建物は水面下にあると解釈します。つまり、水面下にある建物は、火に燃えないという「火除け」として用いられたと考えられているのだそうです。
飛鳥乃湯泉を守ってくれる金色に輝く鴟尾を、是非、皆さまもご覧ください!