建設物語

2017年06月27日 | 建設物語

建設物語28『2017年 6月27日』~湯釜制作 庵治の職人 作業風景編~

今回は、道後温泉別館 飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)の特別浴室に設置される湯釜の制作現場「山田忠石材店の山田浩之さん」を訪ねました。
愛媛県の大島から採石された「大島石」を、香川県の庵治まで運び加工しています。庵治は、日本有数の花崗岩の産地で、丁場と言われる採石場から石を切削研磨する加工場などあわせて300件近くあり、それぞれの工程に専門の職人さんがいます。山田さんは、道後温泉本館の又新殿(ゆうしんでん)に残る御湯殿湯釜を彫刻し再現しています。
初めて又新殿の湯釜を見た時、当時の職人の魂に圧倒され再現する難しさを感じると共に、職人魂に火が付いたと語る山田さん。一番難しい所は、湯釜にある大国主命や少彦名命の「表情」で「神様という実在しない存在。みんなの心の中にいる存在を形(姿物)にする時、誰が見ても神様だと思えないといけない。だからこそ表情がとても大切になるんです。」とお聞きしました。
また大島石は堅く、削る技術も要します。色に深みのある石なので「荒い削り方」「細かい削り方」「研磨」この3つの削り方で、3つの色が出るのだそうです。今は機材が発展し、石を削る時もチッパーというコンプレッサーで削っていきますが、山田さんは最後に、お父さんの形見だというセットウ(ハンマー)を見せてくれました。
「最終は、手仕事で仕上げていくんですよ。」
どれだけ機械が発展しても昔から培われた石匠の手の技術に勝るものはないと、石に向き合う山田さんがとても印象的でした。時が経つにつれて青味が増すと言われる大島石、まるで瀬戸内海の空と海の青さを吸い込んだようなこの石に庵治の職人の手が加わり、平成の湯釜は魂を宿していくのかもしれません。
道後温泉別館 飛鳥乃湯泉へ設置されるのがとても楽しみです!!

 

 

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