2017年07月27日 | 建設物語
建設物語33『2017年7月28日』〜シェード制作 ゼオライト和紙 作業風景編〜
今回は、道後温泉別館 飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)の1階エントランスロビーに設置される「ゼオライト和紙
を使った「シェード」の制作現場「りくうの佐藤友佳理さん」を訪ねました。
佐藤さんは、和紙の原料である「楮」(こうぞ)とゼオライトを混ぜた水で漉くことで、湿度調節と消臭調節が行える「呼吸する和紙」を愛媛県と共同で開発しました。
ご自身が育った手漉き和紙の産地である内子町五十崎にて、新しい手法の「ゼオライト和紙」の制作をスタートし、現在は西予市で、名水百選に選ばれた「観音水」を使って制作に取り組んでいます。
紙縒り(こより)一筋、一筋、手作業により編み込み、ゼオライト楮を漉き込んでいく作業は、晴れている日は何度も出来ますが、梅雨時期や冬はなかなか進まない時もあるそうで、とても繊細な作業です。
佐藤さんに、お客様を迎えるエントランスロビーの「いざないの間・山門」というテーマについて伺ってみると、「癒し、気持ちよくなる、浄化されるようなイメージで、日常の煩わしさを忘れてリフレッシュして頂き、自然の恵みを感じて、健やかな身体や気持ちになってまた生活して頂きたい。」と言われていました。
モダンな表情を持つ『呼吸する和紙』ゼオライト和紙は、飛鳥乃湯泉を訪れるお客様を癒しの空間へいざなってくれるのでしょう。完成がとても楽しみです。