2019年03月 | 保存修理レポート
保存修理レポート09『2019年3月』便所棟の解体状況
便所棟の解体状況
2階の天井の中央部は、元々は格天井でしたが、建築後の修理の痕跡は確認できませんでした。
便所棟の解体状況
便所棟は新築で建て直す計画のため、修理前の建物は撤去処分します。屋根瓦は重要文化財である建物の修理で利用できる可能性があるため、再利用を考えて解体しました。
便所棟の解体状況
解体時の撤去では、便所棟周囲の建物の損傷等を回避するため、大型クレーンを設置し、上部から搬出しました。
便所棟の解体状況
建築年を示す墨書などは確認されていません。
便所棟(文化財未指定)は、大正13年に南棟と一緒に建設されたと考えられていましたが、野地をはじめ部材の汚れや破損状況、野面の表面加工などから建築年は大正13年以降であると考えられます。
便所棟の解体状況
便所棟は、基礎も解体し、新たに点検スペースのある基礎を建設します。