2021年10月 | 保存修理レポート
保存修理レポート79 神の湯 脱衣室 解体状況
神の湯脱衣室の解体が始まりました。床板を解体したところ、明治27年(1894)建設当時の神の湯の浴室の壁板を使用したと考えられる墨書が見つかりました。
明治27年に神の湯本館の浴室は木造で建設されました。昭和10年(1935)に鉄筋コンクリート造に改築され、それまで使用していた木造の浴室の壁板や柱を脱衣室の床や玄関として再利用されました。
SDGsの目標12「つくる責任 使う責任」に該当し、昭和10年からその目標が実行され、持続可能な生活消費サイクルの実現を目指す先駆的な考えのもと工事を行っていたことが読み取れます。