2020年05月 | 保存修理レポート
保存修理レポート58 「構造補強」
今回の保存修理工事の目的の1つに「地震への備え」があります。
壁を解体して、下地の位置(外観からは見えない部分)に構造用合板を取り付ける耐震壁や、柱と梁をより強固につなぐために、金物を取り付け、補強をしています。
構造補強は、壁の内部や天井裏に取り付けることで道後温泉本館の外観を変えないよう配慮しています。
大きな地震が起きても建物が耐えられるように現代の最先端の構造計算による構造補強を行うことで、建物の強度を高め、次の世代に引き継ぎます。
(2020年5月)