保存修理レポート

2020年10月 | 保存修理レポート

保存修理レポート69 南棟2階 霊の湯休憩室 左官壁の修理

石灰や土、砂、自然繊維などの素材で作られる塗り壁は左官壁と言われ、日本家屋で古くから使用されている工法です。壁は、小舞こまい(下地)→土壁(塗下地)→仕上げ(漆喰)塗と構成されているのが一般的ですが、今回の工事で左官壁を解体したところ、小舞こまい漆喰しっくい→土壁と道後温泉独自の工法で施工されており、通常、仕上げで使用される漆喰が下地として使用されていました。保存修理工事の特徴である、建設当時と考えられる、道後温泉独自の工法で壁を仕上げていきます。