2021年08月 | 保存修理レポート
保存修理レポート77 神の湯 脱衣室 仮設間仕切 撤去
道後温泉本館保存修理工事の後期工事が始まりました。
前期営業のために設置した神の湯の脱衣室の仮設間仕切りを撤去し、実測調査に入ります。その後、天井や床を解体し地震に備えた構造補強を行う予定です。
神の湯の脱衣室は明治27年(1894)に建設されたもので、神の湯の浴室は昭和10年(1935)に改築されています。そのため、意外かもしれませんが、浴室よりも脱衣室の方が歴史が古く、貴重です。
保存修理工事後に神の湯に入浴される時は浴室だけではなく、脱衣室も歴史的に貴重であり、その明治時代の雰囲気をお楽しみください。