保存修理レポート

2020年07月 | 保存修理レポート

保存修理レポート63 又新殿・霊の湯棟 大屋根銅板葺完了

又新殿・霊の湯棟は明治32年(1899)竣工時、大屋根に檜の皮を使った檜皮葺ひわだぶきで建てられました。

その後、防火・防災の観点から昭和44年に今の銅板に葺き替えられました。そして、今回の保存修理工事でも大屋根部分に、およそ3000枚の銅板を使用し、50年ぶりに葺き替えています。特に又新殿の大屋根は曲線部分が多く、職人たちが時間をかけた丁寧な仕事で仕上げています。

屋根に葺かれた銅板は年数が経てば変化し、緑青になっていきますので、銅色あかがねいろに輝いた今しか見られない光景を工事見学会でお楽しみいただければと思います。
(参考 2020年4月レポート56)
(2020年7月)